雑木林工房だより

第101回
更新/2014/3/1

雪と直島

工房だより



2月に雪が2回も積もりました。
1回目は7㎝ほどでしたが 2回目は20㎝も積もり 山腹にある工房は白い世界に包まれました。
訪れる車も人も無く(新聞だけは遅れて届きました) 静かな孤立集落になりました。


工房だより

雪が積もると本当に困りますが、この静かな白い世界は自然の神秘を見せてくれるようで 冬の密かな楽しみでもあります。
いつもなら犬を連れて雑木林に足跡を付けながら歩き回るのですが、
まだ子犬のカイは雪に足を踏み入れるのがこわごわで 
私たちも風邪ぎみでおとなしく家にこもっていました。



地中美術館

ようよう直島ベッネセアートの「地中美術館」に行ってきました。


PM2.5が騒がれた日で残念ながら瀬戸内海の景色は黄色くかすんでいましたが、人も少なくゆっくり鑑賞することができました。

「地中美術館」のクロード.モネの部屋では水中に入っていくような感触があり、ジェームス.タレルの部屋では重さや時間の無い異次元の光の世界に居るようで、安藤忠雄の建築世界に素直に誘われ 快い時間をすごしました。


李禹煥

李禹煥美術館


潔い静かな李禹煥(LEE UFAN)の作品。
照応、出会い、沈黙、影、瞑想、それぞれの場で作品と対話しながら、海の見える周りの自然も響き合って おおらかな勇気のようなものをもらいました。


護王神社

家プロジェクトのひとつ、「護王神社」。
最近 気になっている杉本博司の作品です。


歴史 まして神の世界にアート感を持ち込む、杉本の想いが地下の海につながる細い道に現われているのを体感しました。

日帰りの短い時間でしたが、海を超えこの小さな直島に凝縮されている空間 よかったです。
(地中美術館と護王神社の写真は:ベネッセアートサイトより)