雑木林工房だより
第114回
更新/2015/3/5
瀬戸内の豊島へ
ベネッセアートサイトの一つである豊島(てしま)に行ってきました。
豊島は直島の隣にある島で、宇野港からフェリーで40分。生駒から車で片道5時間かかります。
船に乗って瀬戸内海を渡る。それだけでもワクワクします。
ずっと行きたかった豊島美術館。
棚田や海を見ながら小径をぐっるっと廻ってこの不思議な建物に行き着きます。
建築家 西沢立衛と、アーティスト 内藤礼によるこの美術館は
静かな何もない白い空間。そこにあるのは水、風、空気、光。
自分の身体さえも透明になって、この空間の一部になったような感覚を覚えました。
(この写真2枚は他サイトより)
美術館の敷地内からも海と島々が見えます。
昼食は「島キッチン」で。
豊島の集落にあった空き家を改築したレストランです。豊島の素材を使った料理を頂きました。
島キッチンを取り囲んでいる屋根のようなこの造形物もひとつのアート作品です。
沢山の人が食事するのに並んでいて、その待ち時間にゆるゆるこの集落を散歩しました。
ゆったりした島時間に浸っていきそうな日和の一日でした。
遠く海を見ながら坂道を行ったり来たりしていて
見つけたのが「清水霊泉」です。
ここはこの島の飲料水になって、いまでもコンコンと美味しい霊泉が涌き出していました。
海を見、坂を上り、この小さな島の特別な時間を体感できたこと、
それはベネッセアートの力のお陰です。
往復で10時間はちょっと遠いですが、是非また訪れようと元気を貰って帰路につきました。