雑木林工房だより

第115回
更新/2015/4/1

一風陶房 春の遠足

京都 「妙心寺」「樂美術館」「河井寛次郎記念館」

工房だより

臨済宗妙心寺派大本山 「妙心寺」
ポカポカの春日になった3月17日 陶芸教室の皆さんと京都を訪れました。


三門(重要文化財)は特別公開の時期でしたので、拝観することができました。
急な階段を登って、楼上には美しい極彩色の仏教空間が広がっています。


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妙心寺の塔頭の一つ、退蔵院を拝観しました。
お願いしていたので特別に普段は見られない方丈の奥までご案内いただき、禅寺の厳しい佇まいに感動しました。
ここは、国宝「瓢鮎図」(ひょうねんず)があることで知られていますが、
いま新たに「襖絵プロジェクト」として、若い画家が修行しながら襖絵を描くことが進められているそうです。


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退蔵院の名庭「余香苑」です。
広い美しい庭を回遊しながら、この庭を維持、管理されるお寺の方の心が伝わってきます。
しだれ桜がことに美しいそうで、4月の今頃は沢山の参拝客で賑わっている事でしょう。


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「樂美術館」
京都御所の近く、樂焼窯元・樂家に隣接して建てられています。
樂家に伝わってきた茶道具を展示しています。
この「樂焼 ちゃわん屋」ののれんは本阿弥光悦が書いたとのこと。
この奥に楽焼きの窯があり、初代長次郎以来四百年、今も一椀一窯、伝えられた陶技で焼成され続けている事、その伝統 感動です。


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「河井寛次郎記念館」
河井寛次郎の住まいであり、工房でもあったこの記念館は何度行っても感動します。


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轆轤(ろくろ)場、大きな登り窯、河井寛次郎が活躍されていた頃にはいかに活気に溢れた工房であったかが伝わってきます。


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奥にある登り窯です。


住まいも創意工夫され、寛次郎の息づかいまで伝わってくるようでした。