雑木林工房だより
「世界の文字の物語」展
「世界の文字の物語」展
雑木林工房だより
第135回
更新/2016/9/3
文字の歴史をテーマにした展覧会があるというので行ってきました。
あまり大きな会場ではありませんがとても良い展覧会でした。
展覧会がおこなわれた大阪府立弥生文化博物館(和泉市)です。
弥生時代の遺跡である「池上曽根遺跡」の近くに建てられ、弥生文化の常設展示室があります。
文字の進化と伝播
約五千年前はじまったと考えられているメソポタミアの楔形文字。そしてエジプトのヒエログリフ。中国の甲骨文字。この三つが元だとみてよいそうです。
最初期の文字はどれも絵文字のようで、模様のようで、マークのようで、そのユニークな形の美しさと 何かを伝えようと願う意志が、読めない私たちをも魅了させるのでしょう。
メソポタミアの楔形文字
エジプトの聖刻文字(ヒエログリフ)
中国 殷代の甲骨文字(漢字)
ちょうど学芸員の説明が行われていて、文字の歴史は人類の歴史であり、民族のアイデンティティーであり、書き記すもの(粘土、羊皮、紙)、書く物(棒、ペン、筆)、様々な要素で変化していく「物」であることを説明していただきました。
ITの現在とこれから、文字はどう進化していくのでしょう。
文字について認識を新たにした展覧会でした。
博物館を出て、近くにある池上曽根遺跡あとの公園に立ち寄りました。
(展覧会は既に終了しています)
(図版はパンフレットより)