雑木林工房だより
久しぶりに美術展へ
第199回
更新/2021/3/2
コロナ自粛で街へ久しく出ていないのですが、見たい展覧会があって京都へ行ってきました。
石田歩展
ギャラリーヒルゲートで開催されていた、「石田歩--トロッコ島の断片--展」
鉱業所、入り組んだ壁、トタンが吹き飛んで骨格だけの屋根‥‥。
建築模型のようだが有り得ない建築。空洞から中の様子が見えたりします。
トロッコ線路が建物内を通過します。
設計図なしでとにかく組み立ていく、途中で変えたり辻褄を合わせていく、ということのよう。材料は板、紙、針金など。
その構成を目で追っていくと、人の様々な営みが想像され、時間を忘れて楽しみました。
永遠のソール・ライター展
写真家ソール・ライターの展覧会を見に 美術館「えき」KYOTOへ。
以前 NHKの日曜美術館で紹介されていて、気になっていました。
パンフレットの一部。
ニューヨークが生んだ伝説の写真家ソール・ライター。
雨粒やショウウインドウの反射が重層に映り込んでいたり、被写体との独特の距離感が不思議で、詩的な空気感に魅了されます。
画家を志していただけあって、画面の切り取り方や色彩感覚が素晴らしい。
手持ちのカメラができた20世紀初めに生まれ、モノクロ写真からカラー写真へ、ソール・ライターの心を映すように写真も変化していきます。
はやりのインスタのような軽やかさもあり、会場で若い観客が食い入るように写真を見ている姿も印象的でした。
会場ではポジフィルムのスライド映写があり、本ではわからない感動を受けました。
3月28日まで。
琵琶湖博物館
別の日、滋賀県草津の琵琶湖博物館へ行ってきました。
昨年10月にリニューアルされたようで 展示はとても充実していました。
何百万年前にはこの地に巨大な象がいたり、琵琶湖の形も現在の場所とは大きく違っていたりしたとのこと。
最古級の土偶。一万三千年前。
琵琶湖の魚の水族館展示。短いけれどドームをくぐって楽しみました。
館内からは琵琶湖を望むことができます。
夕日の映える湖面を眺めながら 帰路につきました。
自粛も大事だけど、注意しながら興味あるものに触れていきたいです。