雑木林工房だより
もう冬です
第208回
更新/2021/12/4
11月3日から7日まで 奈良紀寺町のギャラリー艸小路の裏にある町家「木屋」で、奈良在住の女性工芸作家5人の展覧会をしました。
おうち抹茶
ーお茶に纏わる工芸展ー
正倉院展開催中の奈良は なんとなくソワソワ雰囲気が漂います。
会期中 出品作家の道具を取り入れながら縁側でお茶を差し上げる、気軽なお茶席を清水菜穂子先生が設けて下さいました。
片口でお茶を点て、湯呑に注いで飲んでいただく趣向です。
秋日の縁側で楽しそうにお話ししながら、穏やかで豊かな時が流れていました。
漆 小西寧子
漆 八尾さつき
ガラス 武次聡子
木工 今池七重
陶 市川和美
若い工芸家の方達の中に 私が入って良いかと、少し迷いながら参加いたしました。
若い女性の純粋なエネルギーに、私は昔を思い出し、嬉しく楽しく会期を終えました。
木屋の空間、
清水先生のお茶席、
艸小路さんのお花、
すべてが優しく溶けあって、コロナ禍の今年の印象に残る会になりました。
教室展に続く五人展で バタバタしている間に工房の雑木林は美しく紅葉して、
早 落葉が舞っています。
椿も色を出し、
蝋梅は可愛い蕾を膨らませています。
もう冬です。