雑木林工房だより
ゲルハルト・リヒター展
第220回
更新/2022/12/3
ドイツ出身の現代アート作家 ゲルハルト・リヒター展を観に豊田市美術館に行ってきました。
こんなに一度に観たのは初めてです。
絵画を「視る」という行為を問い直されているというか、脳のいつも使っていない部分を揺り動かされている様な、不思議な圧倒的な感動を覚えました。
鏡やガラスにリヒターの作品が映り込み、そこに観客である私も映り込む。
代表作である、アウシュヴィッツの強制収容所でひそかに撮影された写真を出発点にした「ビルケナウ」です。
グラファイトで描かれた素描に 私は引き込まれました。
深い黒のグラデーションの美しさ、リヒターの思考を追体験しているような気持ちになります。
静かに深く激しいリヒターの生命力をいっぱい浴びて
秋の夕陽の中、3時間半クルマを走らせて帰りました。
11月末 工房の窓に映るフウの木です。
記念樹として植えたフウの木は グングン大きくなり20m程の高さになりました。
モミジバフウ(アメリカフウ)で、晩秋には見事な黄から赤への紅葉して、大量の落ち葉をプレゼントしてくれます。