第232回
更新/2024/6/18

南方熊楠の地 和歌山の海へ



我が家の朽ちた木の柵に 2mm位の可愛い可愛い黄色のキノコがいっぱい並んでいるのを、梅雨時のジメジメした日に見ることがあります。

画像の説明
『美しい変形菌』より

それが粘菌(変形菌)で それを研究し明治時代に世界に日本の粘菌を知らしめたのが、南方熊楠です。

粘菌は動物と植物の性質を持ち、それを研究しながら熊楠は 生命の起源を考え、哲学、宗教、民族、とてつもないパワーで研究していきます。
和歌山の白浜にある南方熊楠記念館と、隣の田辺市にある生家へやっと訪れることができました。

工房だより
田辺湾に突き出た岬の高台にある南方熊楠記念館です。


画像の説明
手前のいたずら書きのようなものが有名な熊楠マンダラで、後ろの写真が熊楠です。


工房だより
顕微鏡が並び、標本を観察するようになっていて、粘菌の動きを画面で見ることもできます。


工房だより
屋上からは海を360度眺めることができて気持ち良かったです。


▼屋上からの眺め(別サイトに移ります)
http://www.minakatakumagusu-kinenkan.jp/panorama/rooftop/


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南方熊楠 生家・ 顕彰館


記念館から少し離れた田辺市内に熊楠の生家が保存された顕彰館があるので、ここも訪れました。
工房だより
顕彰館


工房だより


工房だより
生家の入口です。
熊楠は海外留学などの後、この田辺の家に長く住まい、研究を続けたということです。


工房だより
蔵は標本や書籍が収められていて、部屋の様子が再現されています。


今 熊楠のような人物がいたら、きっとアスペルガーとか言われて、こんなに研究に邁進できたでしょうか?
変人で知られていた熊楠さんですが、和歌山の方は誇りに思い大切にしているのが伝わって来ました。

生駒から片道3時間の日帰りです。
奈良の穏やかな山並みから 緑濃い和歌山の山へ、そして海。
小さな旅行気分です。