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雑木林 工房だより-50
更新-2010/2/5 |
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根津美術館と土偶展 |
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松屋銀座の個展のため東京へ行った折に、新しくなった根津美術館へ行ってきました。
表参道駅からシャネルなどの有名ブランドの楽しいビルが立ち並ぶ道の突き当たりに根津美術館がありました。学生時代に訪れたことがあったのですが、まわりの様子もすっかり変わっていました。この1年は新創記念特別展が続くそうで「陶磁器ふたつの愉楽_観るやきもの・使ううつわ」が開かれていました。
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庭内の石仏のひとつです。庭園を散策すると
いくつも出会うことができます。
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昨年に新装オープンした本館は隈研吾氏の設計になるもので、竹を使った入り口から、柔らかい空間に誘いだしてくれます。
もともと、東武鉄道の社長などを務めた実業家で茶人の初代・根津嘉一郎の収集品を展示するためにつくられた美術館で、収蔵品のレベルはさすがです。
敷地は根津嘉一郎の私邸跡だそうで、現在も広大な日本庭園があり、美術館の建物はその庭園の一角に建てられているという感じです。
庭内には茶室が点在していて所々にかわいい石仏が置かれ自由に散策できるのもうれしい美術館です。
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● それから、上野の東京国立博物館で開催されている「土偶」展にも行ってきました。
平日にもかかわらず沢山の人が熱心に見学に来られていました。
一昨年兵庫陶芸美術館で「縄文」展を見たときも、紀元前の我々の祖先がこんなすごい造形美を持っていることに、新鮮な感動を覚え会場から去りがたく、こちらは空いていましたので会場を何度も回ったことを思い出しました。
この「土偶」展も遠い遠い祖先の祈りの形なのでしょうが、人型(ひとがた)を作りたいという気持ちは今の人間の血にも通じていると思います。
芸術的価値があり、国宝もある……わけですけれども、そういうことの前に人の形でややコミカルでもあり親しみを感じます。同じ縄文時代の火焔土器を見た感動とは違い 見ていて単純に楽しい気持ちになりました。
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展覧会チケット
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上写真の一部拡大です。
(左)国宝「縄文のビーナス」 長野県出土 紀元前3000年〜2000年
(右)国宝「合掌土偶」 青森県出土 紀元前2000年〜1000年
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