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雑木林 工房だより-55

更新-2010/7/8

   

 
 
  プラハ
 

6月に10年ぶりに海外旅行に出かけました。
プラハとイスタンブール。キリスト教とイスラム教。魅力的な2つの都市。美術館、博物館、教会を主に見てきました。
今回はプラハの話を少し。中世の面影を残すプラハの街。街並み、沢山の塔、石畳のたたずみ。どんな歩き方をしても旧市街広場に出てきて、この街がここを起点に発展していたのだろうことがわかります。

コンサートのこと、古くから続く素晴らしい工芸品のこと、書きたいことは沢山あります。

 

私は「本」からイメージを得た作品をよく作ります。今回是非行きたかった場所にクレメンティヌス、修道院を改築して今チェコ国立図書館になっている建物。古い革表紙の本を手に取って見ることができました。

 


国立図書館・クレメンティヌスの入口
(中央は本当の木ではなく木をイメージした彫刻です)

図書の閲覧室は、中世そのままのテンペラ画がのこる丸天井の下で、静かに沢山の人が本を手にパソコンを操作しながら勉強していました。

     
  また、右の写真はストラホフ修道院の「神学の間」。ここは中世から受け継がれた図書館で今は民族文学博物館となって見学できるのですが、この雰囲気がチェコ国立図書館に今でも残っています。天井までびっしり収められた沢山の古い本、知的探求心が伝わってくる科学的な分類の仕方、厳しい歴史をくぐり抜けて現在の魅力あるチェコを再生した知性が伝わってきました。
 

 

 

 

この本は古本屋で買った小さな革表紙の本。600円位でチェコ語で書かれているのでなにが書かれているか分かりませんが、その装丁の美しさに惹かれて購入しました。

 

 
  次回は イスタンブールのことをお話したいと思います。
 

 

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