雑木林工房だより
第129回
更新/2016/4/1

リュートコンサート

工房だより



奈良にある佐保山茶論で、佐藤豊彦さんのリュート演奏会があったので行ってきました。
去年、同会場で初めて佐藤さんの演奏を聴き、音の奥行きと厳かさに深く感動しました。
演奏中は撮影禁止なので、これは終了直後の様子です。


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今回は総象牙の世界に数台しかないリュートの、それも2台での父娘の共演によるドイツ音楽の演奏会でした。
時雨れの日で ガット弦という羊の腸から作った弦をなんどもなんども調律しながら、ゆったりたおやかに演奏されました。
バロックの時代にいるような澄んだのどやかな音色です。


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演奏が終わってから身近に見せていただき、その象牙リュートの細工の細やかさと豪華さに魅せられました。


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この楽器を作った職人も、これを手に持って演奏される方も、聞く聴衆も皆を幸せにしてくれる楽器です。


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佐保山茶論は個人宅の小さな会場ですが、演奏者のすぐそばで聴けるので、バロックリュートの演奏にはぴったりです。
窓から差し込む陽の移ろいと木々の緑を感じつつ素晴らしい時間を過ごすことができました。