雑木林工房だより
第138回
更新/2016/12/05

奈義町現代美術館(岡山県)

工房だより

秋の一日、中国自動車道を走って岡山の奈義町へ行ってきました。
奈義町は岡山県の北東部に位置し、鳥取県と接する町で、前からこんな山中にどうも面白そうな美術館があるぞ、と気になっていたのです。
設計は磯崎新氏です。


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常設展示は3組の作家によるもので、
大地、太陽、月 をテーマに、宮脇愛子、荒川修作+マドリン・ギンズ、岡崎和郎 の各氏が制作しました。
どれも、美術館計画時から美術作家と設計家が話し合ってつくりあげたものだということです。


これは宮脇愛子の作品です。


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荒川修作+マドリン・ギンズの作品です。
この空間全部が作品なのですが、写真ではどんなものかわからないと思います。
ぜひ現地へ行って体験してほしいですが、↓が説明ページです。
http://www.town.nagi.okayama.jp/moca/jousetsu/taiyo.html


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岡崎和郎の作品です。
静かです。音がこだまになって微妙なずれで帰ってきます。


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車で10分ほどの所にある
菩提寺の大イチョウ
国の天然記念物で 全国名木100選にも選ばれているイチョウの黄葉が見頃と聞いて出かけました。
樹齢900年とか。美しい黄色の絨毯の中、幹は何本にも分かれ枝は地を這うように伸びその生命力に感動しました。


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なぎビカリアミュージアム
1600万年前、このあたりは海辺だったとのことで、ビカリアという巻貝などの化石が発見されている所です。
博物館の周辺では化石を掘る体験ができます。
これは体験の指導者からいただいた化石です。
発掘はあまり上手くは出来なかったのですが、1600万年前の土に触れているという不思議な感覚になりました。

奈義町現代美術館を見たいだけに訪れた奈義町でしたが、ほかにも中国山地の美しさと歴史を体感できた充実した1日でした。