第158回
更新/2018/6/6

展覧会いろいろ見てきました

工房だより
梶 なゝ子さんの個展「空をよむ」が開催されていたので、三重県伊賀のギャラリーやまほんを訪れました。
梶 なゝ子さんの作品を久しぶりに見ました。見るというよりは体感するような展覧会です。
会場に張られた赤い糸、朽ちた大きな発泡スチロール、陶の断片、木切れ、焦げた種子。壁にはドローイング、写真、全てがどこか私の記憶と呼応し、自分の居所を探していました。
工房だより

赤い糸が張られているのがわかるでしょうか。上の写真の一部拡大です。

工房だより
やまほんは ちょうど田植え前の水を張った緑の中にあり、相変わらず異空間の素敵なギャラリーです。

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ほかにも下記の展覧会へ行きました。
土門拳賞展 潮田登久子「本の景色 BIBLIOTHECA」
工房だより
下が受賞した写真作品のひとつです。
BIBLIOTHECA
何かの雑誌で潮田さんの「本の景色」の写真を見て衝撃を覚えました。
本の持つ知的な存在、ぼろぼろで崩れそうでも威厳を持って美しい、それらが潮田さんのフィルターを通して痛々しいほど伝わってきます。本を作った人、所有した人、潮田さんの愛です。


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弥生の美 -土器に宿る造形と意匠-兵庫陶芸美術館
工房だより
丹波焼の里、兵庫陶芸美術館へは電車とバスを乗り継いでやっとたどり着きます。弥生土器を見ることができる展覧会なので出かけました。


弥生の美
縄文土器の血がたぎるような不可解さはなく、弥生土器の造形はスマートで色も美しく現代に通じます。
縄文時代は紀元前に1万年ほども続いたのに対し、その後の弥生時代は800年間位で現在まで数えても2千年ほど。
今まだ弥生時代の続きではないか? ここ数年、縄文土器を追っていての感想です。

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※作品写真は一部ネットよりコピー