第213回
更新/2022/5/17

緑の力と私達の小さないとなみ



工房だより
もう少し広い工房をと 探していて出会ったのが
ススキと笹と櫟(クヌギ)の雑木林のこの地。
お金のない若かった私達が巡り合った理想の地でした。


工房だより
それから35年。始めは開墾の心意気で、木を切り、草刈りをし、土を掘り起こし、好きな木、花を植えていきました。
この時期 緑の増殖の勢いに圧倒されます。
私達の手に負えないほど 木々も大きくなりました。


工房だより
毎年ほっておいても咲いてくれる花々には 笑みと力をもらっています。

歳をとってパワーは落ちましたが、雑木林の中にいると開拓の気持ちが蘇って 草刈りに精が出ます。


工房だより
今年は五月に入っても涼しい日が多く、つい先日まで薪ストーブを焚いていました。
今月半ばになって 煙突掃除をしました。


工房だより
こんな日々の些事が しんどくても愉しい。
その楽しい日常を突然奪われた 彼の地の人々を思うと、心が塞ぎます。
どうか皆が笑いあえる日が 一日でも早く訪れますよう。