第229回
更新/2024/2/18

インド・バラナシのガンジス河

インド旅行のつづきです。



遠藤周作の「深い河」を読んで、いつか行けたら、と願っていました。
ヒンドゥー教の聖地　バラナシ。



インドではガンジス河をガンガー(女神ガンガー)として崇め、この河で沐浴し、ここで死に、遺灰をガンガーに流すことが、輪廻からの解脱を得て、ヒンドゥー教徒にとって最高の幸せと考えられているそうです。



インド中から、世界中から、人が集まる場所で、日本人が想う聖地の厳かな静寂とは違う、賑やかなでも真剣な祈りを見ることができました。






朝はボートに乗ってガンガーの水に触れ、沐浴する人々を見て、火葬されている風景も見ました。



ガンガーに通じるガートという階段には、様々な人々が集まり色々の営みが行われ　静かに座っていたかったけど、物売りや喜捨を乞う人が話かけて来ます。それでいて時が止まったように感じるのは何故でしょう。いつまでもそこに座っていたい忘れられない場所になりました。



夜にはそのガートで、プージャーというヒンドゥー教の礼拝が行われます。ドラや太鼓が鳴り響き、無数のロウソクの火を持った僧侶が、踊りながら多くの参拝者と一緒になって祈りを捧げる。凄い盛り上がりと一体感に感動しました。






牛と犬とバイクとオートリクシャーと大勢の人々が行き交うこの町。あちこちに寺院があり、祠がある。インドの奥深い魅力に溢れていました。