雑木林工房だより
第144回
更新/2017/5/23

バルセロナ-2

バルセロナの近郊、鉄道で1時間半ほどの山上の聖地へ行きました。
モンセラットの修道院
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「のこぎり山」という名の通り奇怪な岩山です。登山鉄道で山が近づいたとき本当にびっくりしました。ガウディもここを訪れ建築のインスピレーションを得たとか。
岩山に寄り添うように美しい修道院がひっそりとありました。
あの天正遺欧少年使節団もここに巡礼したそうです。
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泊まったホテルの窓からの写真です。
そこから修道院はよく見え、夕方や早朝には様々な鐘の音が響きあい、それはそれは厳かな雰囲気が漂っていました。
修道院の中で行われていたミサも聖歌隊が歌い、鐘とそのミサの音がこの地をより神秘的に記憶にとどまっています。
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さらにケーブルカーで上がり、サン・ジョアン祈祷庵を目指します。
晴天で素晴らしい雄大な眺めが広がり、ハイキングのようです。少し登ると奇岩が様々な表情を見せ、遠くの景色も広がりいつまでも登り続けたいほどでした。


タラゴナ
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バルセロナに戻り、今度は海沿いにローマ時代の遺跡が残るタラゴナに行きました。
目の前に青く輝く地中海が広がります。まだ肌寒いのですが 子供や犬と一緒に海で泳ぐ人や日光浴で寝転ぶ人も多く、沢山の船も見えのどかな光景です。
この海の先にはアフリカがあり、この地から新世界を目指した先人に想いを馳せます。
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海の側にローマの遺跡が沢山残っています。これは円形競技場。
すぐそばに紀元前3世紀に築かれた城壁や発掘の途上の居城などがあります。
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城壁の上にローマ時代の遺物が沢山展示されている考古学博物館があります。
これは当時の屋敷の床にあったモザイクの一部で、様々な魚が描かれなかなか見ごたえがありました。
(つづく)