雑木林工房だより
市川和美陶展
第201回
更新/2021/5/4
奈良 東大寺 側の 五風舎で4月21日〜26日まで個展をしました。
昨秋 コロナで延期しての開催です。案内を出した時は安心していたのですが、大阪が緊急事態宣言を出して お客様が来てくださるか、心配しました。
この一年、土を触り、木を見上げ、本を読む。
そんな日常にどれほど助けられたか。
今回のテーマは「木と本」です。
陶展案内状にそう記しました。
「樹」
気持ちのよい天気が続き、戸も窓も開け放して、新緑と風を招きながらの作品を見ていただきました。
「いにしえの書」
「言の葉の書」
「グレオリオ聖歌」
西洋の古い皮表紙の本からイメージして、口をつけて花活けにしました。
本の建物の間に可愛い天使を置きました。
「宝相華文厨子と天童」
初日にこの前で静かに座っておられた方が、これを私の仏壇にします。と、即決で求めてくださった。
嬉しいご縁に感謝です。
「木洩れ陽」
庭からの木洩れ陽と共演です。
会期中 五風舎の縁側から 鳥の啼き合う木々を 青空を 時に鹿が歩いているのを見るのは、
心和む時間でした。
来てくださる方が少なかったことは、とてもとても残念でした。
これからどうなっていくのでしょうか?
皆で笑い合える日を信じて、木を見上げ、本を読んで、心穏やかに作陶続けます。